やりがいを感じて介護職についたはずが、仕事をこなしていくうちに理想と現実のギャップに悩む

その職業に対して志(理想)が高ければ高い程理想と現実のギャップに悩むことがあると思います。しかしこれはある種至極当然のことでです。

キツイ言い方ですが、理想だけでは仕事は回って行かないのが現実です。

理想と現実のギャップ

「ありがとう」という一言をかけられることは、誰でも嬉しいものです。「自分ができる手助けをしたい」という思いから、介護職を志す人も多いことでしょう。

年齢を重ねても充実した生活を送ることは、多くの人の願いです。しかしすべての人が、それを自分や家族の手助けだけでできる事ではないことも事実です。この事実を踏まえて、「介護のサービスを利用する人に寄り添ったケアをしたい」という理想を描く人もいるでしょう。

しかし介護職の現実は、理想にはギャップがあるかもしれません。様々な面で人の手助けが必要な利用者を、一人で複数人担当しなくてはいけないかもしれません。そうなると必然的に利用者を介護するのにかける時間を少なくし、時間内に決められたルーティーンをこなさなくてはいけません。「介護サービスを利用する方に寄り添う介護」とは程遠く、効率よくいかにして早く仕事をこなすかが優先されてしまいます。人を相手にしている仕事のはずなのに、淡々と作業をこなすかのようにして介護が行われていくことに違和感をおぼえるかもしれません。

このようにして理想と現実のギャップが広がり、「このままこの仕事を続けていていいのだろうか」と、ギャップに悩むことに繋がります。

介護士が「もう限界!」と転職を決める3つの理由

現場での仕事の実状

実際介護度が上がっていくにつれて、介護サービスを利用する方一人に対して行うケアが肉体的に負担の増えるものになります。利用者の体重を支えながら、ベッドから起こしたり横になさせたりする動作をし続けることで、腰や体の他の部分を痛める方も多いようです。また入居型の介護施設であれば夜勤や日勤のサイクルになれず、体調を崩すこともあります。

それ以外にも介護職の現場では、利用者に関するストレスより事業所などでの職場での人間関係に悩むかもしれません。同僚が利用者にする態度やケアを見て、自分がしたいと思う介護とは違うとがっかりすることもあるでしょう。また勤務時間帯が違う職員同士の連携や専門職同士のコミュニケーションがうまくいかないゆえに、利用者に対するケアが行き届いていないと感じ悩むことでしょう。

さらにはそれに追い打ちをかけるかのように、職員に対するマネージメントが行き届いていない職場があります。サービス残業や休日出勤を要求されることが当たり前になること、必要人数より少ない人数で利用者に対応することなどです。こうした環境で介護を続けることで、介護職についている職員が疲弊し、小さなミスやトラブルが起こることも否定できません。

仕事を続けるべきか?転職か?

介護職につくと決めた時点で、この職業ならではの問題はある程度予想できるでしょう。例えば、先程もあげた夜勤勤務もあり得ること・肉体面での負担などは「想定している範囲内の問題」かもしれません。しかし同じ介護職の上司や同僚さらに経営に関わっている人と、自分が思い描いている介護がかけ離れていると感じた時、介護職を続けていくべきかどうか葛藤するでしょう。

介護職を続けるべきなのか?転職するべきか?悩んだ時に大切なことは、職場の人間関係で悩んでいるのか・介護自体に悩んでいるのか、悩みの「原因」を明確にすることです。自分が介護職という仕事自体には充実感や達成感を感じていても、それを上回るストレスの原因は運営や経営方針でしょうか?

または同僚や上司の介護に対する姿勢でしょうか?もしそうであれば介護職自体を辞めるのではなく、自分の介護理念や理想とマッチする職場をじっくり探せます。介護職に就きたいと思う方のためのサイトなどもありますし、実際に他の施設を見学することなどもできます。または今の職場のままで、現場を改善するために何ができるのかを観察し、自分も現場の当事者として「理想の介護」を追求していくこともできます。

職場を変えることも、今の職場を改善することもどちらもエネルギーが必要です。しかし全ては「介護」という仕事にやりがいと目的を見出しているからこそ、行える努力とステップです。もし利用者を相手にすることが難しいと感じたり、仕事としても排泄のお世話などをすることに思っていた以上に抵抗があったなど「介護の仕事自体」に悩みがあるなら、違う業種に転職をすることもできます。

しかし介護職で身につけたスキルや対応能力は、その後のキャリアの良いステップになるでしょう。

【転職スキルアップ】介護士が転職することメリット・デメリット

まとめ

自分が誰かをサポートできるなら、喜んでその仕事をしたいと思えることは本当に素晴らしいことです。しかし介護の仕事を行っていく上で、理想と現実のギャップに驚き戸惑うことがあります。

利用者を第一に考えながらも、効率よくなおかつ丁寧な介護を目指すことは容易ではありません。チームとして互いに協力できる職場でなければ、なおさら難しいでしょう。「自分はどんな介護を目指しているのか」を考えつつ、同僚や上司と理想を共有・追求ができる環境こそ介護職の原点なのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です